【海外FX用語】追証なしの「ゼロカット」を徹底解説

ゼロカットとは、海外FXにおいて追証が免除になる仕組みです。

一言で説明するとこれで終わりなのですが、ここではそのゼロカットについて深掘りしていきたいと思います。
またゼロカットがなぜ国内FXにはなく海外FXにしかないのか、なぜ海外FXではゼロカットの導入が可能なのか、などわかりやすく解説していきます。

ゼロカットを理解して、さらに海外FX取引について詳しくなりましょう。

海外FXの追証なしシステム、「ゼロカット」とは?

ゼロカットを説明する前に、まずロスカット追証について説明します。
ロスカットについては別記事でも詳しく説明していますので参考にしてください。

関連記事:【海外FX用語】ロスカットを徹底解説

ロスカットはFX取引において含み損がおおきくなりすぎた場合に自動的に行われる強制決済のことです。ロスカットの水準は取引業者ごとに決まっているのですが、国内FXはだいたい50~100%、海外FXは20%が主流です。ロスカット水準を証拠金維持率が下回るとロスカットととなり、強制的に取引を終えます。
損失を大きくしないための仕組みなのですが、しかし時に相場が大きく変動する時、このロスカットが発動しないときがあります

最近の出来事ですとスイスフランショック、イギリスEU離脱、東日本大震災などがあり、このような事件をきっかけに相場が大暴落した時、ロスカットが間に合わず何百~千人もの人が追証を求められました。

追証とは、相場が急激に変化した時ロスカットが間に合わずに損失が出た場合、顧客にマイナス残高を請求することです。
つまり証拠金以上の額の損失が出た場合にはそのマイナスぶんも払わなければならないのです。言うなれば借金です。国内FXではこの追証があるため、相場が急激に動いた場合多くの人が借金を背負ってしまうということがあるのです。

しかし海外FXでは相場が急激に動き、ロスカットが間に合わなかった場合に追証が免除になります。
つまり自分の証拠金以上の借金はリセットされゼロになります。これがゼロカットです。
実際スイスフランショックなどの事件が起きた時、海外FX業者(XMなど)で取引していた人たちは全て追証なしのゼロカット(借金の免除)となりました。

なぜ国内FXにはゼロカットがないのか

説明した通り、国内FXにはゼロカットがなく追証を請求します。
ではなぜ国内FXにはゼロカットがないのか。それは国内FXの取引方法に理由があります。

国内FXはDD(dealing Desk)方式という取引形態を取っています。
DD方式とはFX会社内に顧客のポジションを処理して、注文を成立させています。
どういうことかというと、顧客と為替市場(インターバンク)の間にFX会社・そのカバー先銀行などが仲介をしているということです
国内FX業者 DD方式
上のイメージ画像のように、FX会社が間に入ることで取引を成立させているので、スプレッドをかなり狭くして取引できます
しかしDD方式は中にFX業者を挟むため、どうしても透明性に疑問の声が上がってしまいます。

なぜならDD方式は顧客と業者が取引を行うため、インターバンクに直接注文が流れるわけではないからです。

またDD取引は「相対取引」とも呼ばれ、顧客とFX業者の利益関係が相反しているのです。
つまり顧客がFX取引で利益をあげれば、FX業者は損をすることになります。
逆に顧客側が損失を被ると、FX業者は利益を上げることになります。

言い方を変えると国内FX業者は顧客に負けてもらわなければ会社の利益にならないのです
そのため国内FX業者は顧客とインターバンクの間に入ることで顧客の損益を操作できるようにしているとも言われています。
スリッページ(発注時と成立時の価格差)のリスクや、レートのごまかしなど、顧客が気が付きにくいところで利益をあげている可能性もあるのです。
一度FX業者に注文を任せるということになるので、その後なにをされているのかわからないブラックボックス状態になっているため、透明性に疑問が残るというわけです。

国内FXはこのDD方式(相対取引)を採用しているため、顧客とFX業者の利益が真逆なのでゼロカットを採用できないのです。

仮に相場が急変動したとして、予想があたった顧客が50%、はずれた顧客が50%でゼロカットがある場合、FX業者には利益がなくなります。
顧客の損失を確実に回収しなければFX業者は大きな損をすることになるのです。
だからこそ追証をなくせない、つまりゼロカットはできないのです

なぜ海外FXはゼロカットを導入できるのか

ではなぜ海外FXではゼロカットのような顧客に対してメリットになる仕組みを導入できるのでしょうか。

これには海外FXが国内FXとは違う取引形態を取っているためです。
海外FXではNDD(No Dealing Desk)方式という形態を採用しています。
これは顧客とインターバンクが直結している形で、間のディーラーやFX業者は注文を直接インターバンク市場に流します。
海外FX業者 NDD方式
NDD方式なら人の手を介さずに直接注文できるので非常にフェアな取引ができます。
また国内FXではあまり採用されていない取引方式ですが、海外FXではほとんどがこのNDD方式を採用しています。

この方式では利益をスプレッドに依存しています。
そのためスプレッドが広めに設定されていますが、だんだんと狭くなってきています。
それなので顧客が取引をすればするほど、FX業者は儲かる仕組みになっています。

顧客が取引で利益を上げれば、また取引をしてくれる可能性が高くなり、FX業者はそのたびに利益を上げることが出来ます。
逆に顧客が取引で損をして取引をやめてしまうと、FX業者も取引をしてもらえないと手数料をとれないので損をしてしまうことになります。

つまりNDD方式は顧客とFX業者の利益関係が一致しているのです。
win・winの関係と表現されることもあります。

だからこそNDD方式の海外FX業者はゼロカットを採用できるのです
つまり顧客が追証という借金で取引できなくなることが、FX業者にとっても困ることなのです。
どんどん取引をして利益を上げてもらったほうが、FX業者は助かるということですね。

さらに顧客とインターバンクの間に干渉することはないので信頼性が高いです。
国内FXではその信頼性・透明性に欠陥がありました。
多少手数料を払っても信頼性を大切にしたいならば海外FXをおすすめします。

ゼロカットがあるとないのとでは大きな違い

ではここで国内FXと、海外FXでゼロカットがある場合ない場合どうなるのか、具体例を出して検証していきます。

〈例〉
50万円の資金があり、そのうちの10万円を使って取引をすることにしました。

しかしある事件が起き、相場の動きが一旦止まってしまいました。
この間資金を動かすことができなくなり、数十分後に相場は大暴落していました。
ここでロスカットとなり、追証も課されました。
追証はマイナス40万でした。
しかし海外FXで取引を行っていた人はゼロカットが発動しました。

ここでお金の動きを再度振り返りたいと思います。

国内FX

50万

50万のうち10万を次の取引に使った

大暴落し追証40万

口座内証拠金は0円(50万-10万-40万)

海外FX

50万

50万のうち10万を次の取引に使った

大暴落したがゼロカット

失ったのは取引に使った10万だけ
口座内証拠金は40万円(50万-10万-0)

簡単な例ですが、ここまで積み上げてきた取引損益があることをきっかけにすべてなくなってしまうか、ゼロカットのある海外FXで損失を抑えるかで大きく差が出ることがわかったかと思います。

【まとめ】追証なしの「ゼロカット」は海外FX業者だけ!

ゼロカットとはロスカットがなんらかの理由で発動しなかった、できなかったときに口座内証拠金がマイナス(追証)にならないように証拠金を求めない仕組みです。
これが今では海外FXのスタンダードになっており、一方の国内FXでは追証を求められます。

またなぜ海外FXでゼロカットができ、国内FXでゼロカットができないのかというと、取引形態が違うからでした。

国内FXではDD方式で、顧客とFX業者の利益関係が相対的で、顧客が利益を出すとFX業者が損をし、また逆も然りという仕組みで動いています。
そのため追証もFX業者の利益になるためにゼロカットは導入できないのです。

海外FXはNDD方式で、顧客とFX業者の利益関係が一致しているので、ゼロカットを導入しても損をしないのです。
むしろ追証のせいで顧客が離れてしまうのを避けたいので、ゼロカットを導入したほうが利益につながっていきます。

損失を抑え、次の取引につなげて利益を上げられるようにする、と考えるならばゼロカットを採用している海外FXのほうがよいでしょう。
スプレッドは多少高くなってしまいますが、その分信頼性が高いです。
損失を抑えて利益を上げるというスムーズな投資をしていきたいなら海外FXで取引するようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です