2020年3月9日、フラッシュクラッシュが起きた。
XMもサーバー落ちしたのか、ログインができなかっただけなのか、そんな報告もありました。
でも多くの人から『ちゃんと動いてたぞ!』という言葉も貰ったので、中立的に一応書いておきます。
ここでは2020年3月9日にサーバーが落ち、取引が上手くできなかった(らしい)FX業者を上げていこうと思います。あと対策案も。
(なお、サーバー落ち情報は読者の方から寄せられた情報やTwitter/他SNSで見た情報なので、あくまで参考までに)
目 次
FX業者の中で、サーバー落ちが疑われる業者
2020年3月9日のフラッシュクラッシュ(相場クラッシュ)で、サーバー落ちが疑われたのは以下のFX業者。
- YJFX
- SBI証券
- 楽天証券
- GMO
- IG証券
- IB証券
- サクソバンク証券
- 松井証券
- みんなのFX
- FXGT
- XM(海外FX)
DMM、野村證券もウワサは聞こえたものの、数が少なかったので割愛しました。
XMもかばう声が多かったのですが、「ログインができない」という声もあったので念のため。
冒頭でも言いましたが、あくまで参考までに。
過去にはTitanFXもサーバーダウンしたことがあります。
意外とこういう時にはサーバーダウンは珍しくないんですね。それでも避けられるなら避けたいですよね。
それを踏まえ、今回サーバーダウンしたFX業者が、
- どんな状況だったのか?
- どんな対策をするのか?
詳しく見ていきましょう。
YJFXの当時の状況は?
- サーキットブレイカー前後の22時30分頃サーバー落ち
- 注文処理ができない
- スプレッドが急変動していた?
- 一応、補填ありとのこと
22時半ころにサーバー落ちしてから、チャートを起動できない、ログインできないなどの声が上がっています。
(翌日0時28分頃から正常に稼働)
また、注文処理(特に決済)ができない状況が続いたようで、多くの人が損失を被ったようです。
一応補填をする旨をメールで配信しているので、今後補填を行うことに期待しましょう。
SBIFXはどんな状況だった?
- サーキットブレイカー発動前後の22時30分頃からサーバーダウン
- ログイン不可
- アプリも落ちた
SBIからの配信メールにて、
(中略)
システム障害のため、外貨建商品取引サイトにアクセスすることができません。
といった内容が、SBIを使っているトレーダーに送られてきたようですね。
またSBI銀行の方もIBMの電源障害が発生していたようです。こうなるとSBI全体がちょっと心配になりますね。
楽天証券は?
- 注文処理ができなくなった
(ログインできず、新規・訂正・取消注文ができなかった) - その際の補填などはなし
ログインと、注文処理ができなかったようですね。
また、その際に補填なども行わないことを楽天証券が発表しました。
GMOクリック証券他、FX業者に起こった接続不良
- 取引規制がかかった
- 接続不良が発生
GMOに限らず、多くのFX業者で上記の2点と同様の規制、接続不良が見られました。
XMはログインができなかった
海外FXでは唯一でしたが、XMでは
- ログインができなかった
という報告がありました。
しかし一方で
- ログインができなかったのは一瞬で、普通にMT4動いていた
- 注文も通っていた
- スプレッドは確かに広がっていたが、サーバーダウンのようなことはなかった
- むしろスプレッドもいつも広いから何の違和感もなかった
という声も多く寄せられたので、おそらくサーバー以外の部分でメンテやトラブルがあったのかもしれませんね。
XMも特に公式でニュースやメールなどを配信していないことから大きな問題ではなかったのでしょう。
なぜ、FX業者のサーバーは落ちるのか(※邪推あり)
- 流動性が一時多くなる
(皆が決済しようとする) - 一方カバー先の流動性は落ちる
(=取引先のレート配信が止まるなど、状況に依存する) - 【不正操作?】
相場が急激に動く要因は様々あります。
主に上記2つが原因言えます。
①のトレーダーの流動性が増えるのは頷けると思います。
多くのトレーダーが決済しようとする、あるいは反対注文を入れたり、相場に乗っていこうとする人などで溢れます。
なのでサーバーが重くなります。
一方②です。
FX業者の取引レートは、この取引先に依存しています。
そもそもFX業者は、カバー先のレート提示に合わせて最も狭い(であろう)価格を提示します。
カバー先のレート配信が止まったり、配信できない状況になると、最善のレートを提示できなくなるのでスプレッドがかなり広がるのです。
ちょっと話がそれてしまいましたが、この提携先・カバー先がレート表示を停止したりすることがサーバーが落ちる原因にもなります。
あと③は邪推になりますが、トレーダーが損をすれば儲かるのが国内のFX業者だということは周知の事実だと思います。
なので大きい声では言えないですが、FX業者は稼ぎ時だったんじゃねーか?と、私は邪推したりもします。(個人的な感想です←)
FX業者のサーバーが落ちた!そんな時はどうすべきか【対策案】
まず大前提として、今回サーバーが落ちてしまうようなFX業者は使わない方向性が良いかと思います。
もちろん今回のことで上記のFX業者は「サーバー改善しよう!」と動くかもしれませんので、将来的には大丈夫かもしれませんが。
私個人としては長い目で見たらどうかな?と疑問が浮かんでしまうので、XMでもスイングトレードする時は気を付けようと思います。
(ちなみに今回の相場急変動で、トルコリラのスワップポイント運用していた口座がロスカットされました(笑) もうスワップ運用やらんと誓った)
他に具体的な手段として、
- 反対売買をする
- サポートセンターにポジション決済したい旨を連絡する
(この時にサーバーが落ちていることや、決済できないことも伝える) - 複数のFX業者(ブローカー)に資金を分けてリスク分散する
等が挙げられます。
ですが、反対売買はかなりリスキーです。
当然相場が急変動しているときなので、そもそも注文が通るかわからないですし、仮に通ったとしてもすぐに相場が反転してくる可能性もなきにしもあらずです。
(ハイリスクハイリターンなので、一気に儲けられる状況でもありますが)
また、海外FXですと業者間での両建て禁止の規定を定めていることがほとんどですので、そのルールにも気を付ける必要があります。
私たちトレーダーができることは、なるべくサーバーが落ちないFX業者を選ぶことくらいなのではないでしょうか。
まとめ
国内FXを貶めたいわけではないんですが、相場クラッシュが起こった時にサーバーがダウンした業者は、いざという時に機能しませんよね。(※まさに今回『いざとなった時』だったわけですが)
国内FX業者の脆弱性が明らかになってしまった今回、国内FX業者は様々な対応が求められそうです。
XMも若干ですが不安な声が聞こえたので、今後FXをするならAXIORYなどが良いかもですね。
- 今回サーバーが落ちてしまったFX業者は避けよう
- サーバーが落ちてしまった場合はスクリーンショットなど証拠を残しておこう
(期待は薄いですが、補填される可能性もある) - サーバー落ちを未然に防ぐため、複数のFX業者にリスクを分散させておこう