MT4では成行注文や指値・逆指値注文の他に、それらを組み合わせて、OCO注文、イフダン注文(IFD注文)、IFO注文という注文方法もあります。
この記事ではOCO注文、IFD注文、IFO注文の内容と、MT4での注文方法を覚えていきましょう。
これらの発注方法を覚えると、成行注文だけよりもはるかに勝率が上がってきます。
まずMT4についてわからない人は上記の記事を先に読んでおくことをおすすめします。
目 次
OCO注文とは?
- 2つの注文を発注し、1つの注文が成立したら片方はキャンセルされる注文方法
- 決済で利用される手法であり、「利益確定」と「損切り」を同時に注文したいときに使う注文方法
OCO注文は基本的に決済注文の一種であり、最初に利益確定か損切りを決めておき、発注しておきます。
例えば現在ドル円が100円である時、101円にまで上がったら売りの「利益確定」という注文と、99円にまで下がったら売りの「損切り」という注文を2つ同時に出しておきます。
その後、どちらかの注文が成立したら、どちらかの注文はキャンセルされます。
なかなか損切りができない人や、利益を確定できず決済するタイミングを逃してしまう人などが行うと有効です。
また、ずっとチャートを見ていられないサラリーマンの人なども多く利用されています。
ちなみにOCOとは「One Cancel Other」という意味で、その頭文字をとったものです。
MT4でOCO注文の発注方法を解説!
それではMT4上でOCO注文を行ってみます。
①まずは保有しているポジションを確認しましょう。保有しているポジションの一覧を見ながら残高、有効証拠金などを確認します。この項目がMT4上にない場合は、メニューバーから「表示」から「ターミナル」を選んで表示します。
②続いてOCO注文を設定したいポジションにマウスを合わせて右クリックします。
③メニューが表示されますので「注文変更または取り消し」を選択します。
「決済逆指値(S/L)」がストップロス注文、つまり損切りの価格を入れます。
「決済指値(T/P)」がテイクプリフィット注文、つまり利益確定したい価格を入れます。
そして「…変更する」ボタンをクリックして注文を確定させます。
これでOCO注文が完了します。
IFD注文(イフダン注文)とは?
- 「新規注文」と「決済注文」を両方同時に発注する注文方法
- 例えば現在1ドル100円のとき、「99円になったタイミングで買う → その後101円になったら利益確定 or 98円になったら損切り」というような注文を自動で行う方法
- つまり「もしも、価格が○に到達したら新規注文をし、その後価格が○に到達したら決済する」注文方法
イフダン注文(IFD注文)とは、例えば現在ドル円が1ドル=100円であった場合、注文を「99円に価格が落ちてから買いたいな」というときに有効です。
また、逆に価格が上昇してから売りで入りたい場合にも有効です。
そして、決済注文を新規注文の段階で済ませておきます(予約注文)。
例えば、1ドル99円で買ったとき、101円になれば利益を確定させ、98円になったら損切りするなどです。
そうすると、新規注文が、99円になったタイミングで行われ、決済も101円もしくは98円で自動的に行われます。
なお、その日のうちにクローズさせたい場合もMT4の設定で行うことができますし、手動でも閉じることができます。
※MT4でのIFD注文の発注方法はIFO注文の発注方法と同時に解説します!
IFO注文とは?
- IFO注文とは、IFD注文と、OCO注文を組み合わせた注文方法です。
- つまり、「価格が○までになったら新規の予約注文をいれ、さらに決済注文に「損切り」と「利益確定」の両方を注文しておく」という注文方法
IFO注文はOCO注文とIFD注文を理解していればとても簡単です。
また、設定もIFDを設定する途中で少し設定する項目があるだけなので、IFDの注文方法をできるようになれば確実にIFO注文もできるようになります。
MT4でIFD注文とIFO注文を発注する方法
それではIFD注文と、IFO注文の設定方法を見ていきましょう。
もう一度前置きしておくと、IFO注文はIFD注文を覚えればできるようになります。
それではまずIFD注文を設定しましょう。
最初にMT4で「新規注文」をクリック、またはショートカットキー「F9」を押します。
①「注文発注画面」が表示されますので、「通貨ペア」と「取引数量」をそれぞれ選択します。
取引したい通貨ペアがない場合、気配値に取引したい通貨ペアを表示させておきます。
取引数量は手打ちでも入力できますので、「0.1Lot」の取引も可能です。
②「成行注文」を「指値注文」に変更します。
注文種別はそれぞれ「Buy Limit」「Sell Limit」「Buy Stop」「Sell Stop」があります
- Buy Limit(指値買い):現在の価格より低い価格で買いたい時
- Sell Limit(指値売り):現在の価格より高い価格で売りたい時
- Buy Stop(逆指値買い):現在の価格より高い価格で買いたい時
- Sell Stop(逆指値売り):現在の価格より低い価格で売りたい時
③続いて指値注文の設定を行います。
損切りラインを決めたい場合は「決済逆指値」に価格を入れます。
利益を確定させたいラインを予約するときは「決済指値」に価格を入れます。
このとき、損切りライン「決済逆指値」も、利益確定のラインの「決済指値」も両方設定すれば、IFO注文が完了します。
まとめ:OCO注文、IFD注文、IFO注文
海外FXの統一プラッフォームであるMT4では、OCO注文、IFD注文、IFO注文と、覚えておくと便利な機能があります。
設定方法も簡単に3ステップでできますので、ぜひトレードに活かしてみてください。
損切りがなかなかできないという人や、相場がどちらにも大きく動く可能性がある場合など、様々な状況に対応できる注文方法なため、勝率もぐっと上る可能性もあります。
- OCO注文:2つの注文を発注し、1つの注文が成立したら片方はキャンセルされる注文方法
- IFD注文:「新規注文」と「決済注文」を両方同時に発注する注文方法
- IFO注文:「新規注文」と「決済注文」を両方同時に発注する注文方法で、かつ「決済注文」を2つ同時に発注し、1つの注文が成立したら片方はキャンセルされる注文方法