この記事ではFXで負けてしまい、もうやらなくなってしまった人の割合や、FXで失敗した人の体験談、FXを退場してしまうわけなどを解説します。
また、FXに負けていた人が勝ち始めたきっかけや、それらから言えるFXに向いている人などを紹介します。
目 次
FXを退場する割合・確率
FXを辞めてしまう人の割合はどのくらいになるのでしょうか?
独自にFX経験者約300人に対してアンケートを行いました。
【FXで勝っている?負けている?】
退場する人を含んでいるため、負けている人の割合が多くなっています。
また、一般社団法人金融先物取引業協会(引用先)が発表している増減口座数割合情報では、以下のような推移でFX口座が減少・増加しています。
年度 | 期 | 減少口座割合 | 増加口座割合 |
---|---|---|---|
2021 | 4 | 54.49% | 45.51% |
2021 | 3 | 57.15% | 42.85% |
2021 | 2 | 53.24% | 46.76% |
2021 | 1 | 51.19% | 48.81% |
2020 | 4 | 45.41% | 54.59% |
2020 | 3 | 55.98% | 44.02% |
2020 | 2 | 58.02% | 41.98% |
2020 | 1 | 46.25% | 53.75% |
2019 | 4 | 73.29% | 26.71% |
2019 | 3 | 42.45% | 57.55% |
2019 | 2 | 58.70% | 41.30% |
2019 | 1 | 70.28% | 29.72% |
FXでは7~9割が負けると言われていますが、実際には6~7割近くが辞めていることが分かります。
また増減口座数割合情報からは、FX口座が増加よりも減少数が多いことから、6~7割が辞めているというのは妥当な割合だと言えるでしょう。
以下でおすすめのFX会社のアンケートも実施しているのでぜひ教えてください。
FXで退場した人の失敗談まとめ【事例3つ】
以下ではFXで退場した人の失敗談を3つ紹介します。
①最初に勝ってから、その後また勝てると思ってトレードし続けた
FXで最初に勝って、一気にお金を掛けたら負けてしまうという典型的なパターンにはまってしまったようです。
FXではなぜ勝ったのか?なぜ負けたのかを考え続けることが大切で、より再現性のあるトレードのやり方を設けてそのルールに従う必要があります。
最初に勝つと、そういった分析を怠ってしまい、何となくでトレードをし続けてしまう傾向があります。
またFXは余剰資金内でトレードを行うようにしましょう。借金まですると、感情的になったり、精神的な負担が大きくなりすぎて、失敗の確率がかなり大きくなります。絶対に借金はやめましょう。
②ギャンブルになった
借金とかはないですが、チャートを開くたびにポジションを持ちたくて、何かしら買ってしいました。合計50万円以上は損をしていたと思います。ギャンブルになっていたので、辞めました。
こちらの方は退場した原因としてギャンブル性が高くなったからとのこと。
ポジションを持ちたいという依存状態に気が付き、FXを辞めたのは賢明だと思います。
このようにチャートを開くたびにポジションを持ちたくなって制御できない方も多く、ポジションを持つ時は「なぜ今持つのか?」を自分に問いかけて、応えられてから持つようにしましょう。
根拠のないエントリーはNGです。注意しましょう。
③3000万円が1か月で0円に
デモ口座で勝てたので、会社を辞めて、その退職金をつぎ込んで始めました。1か月で3000万円がなくなり、家も車も売って取り戻そうとしましたが0になりました。
どんなに勝てると確証があっても、今の職や学校は辞めるべきではありません。
勝てるようになってきても、毎月安定した収入がある人は精神的にも安定するため、会社などは辞めないほうが良いでしょう。
FXは負け続けることは簡単ですが、勝ち続けることはほぼ不可能です。利大損小な勝ち方を学ぶまで、いや、学んでも専業トレーダーになろうとせず、ゆっくりやることが勝てるようになるコツです。
FXを退場してしまう理由とは
FXで退場してしまう理由は、結果的に負けてしまうからです。
では負けてしまう理由としてはどんなことが考えられるでしょうか? 7つの観点から詳しく見ていきましょう。
- 損切りできない
- レバレッジ管理ができない
- 資金管理ができない
- 取引ルールを決めていない
- 我慢できずにポジションを持ってしまう
- 勝手から調子に乗って取引を繰り返してしまう
- 分析ができない
損切りができない
まず損切りができないと負けてしまうことが多くなり、FX市場から退場してしまう原因になります。
損切りのコツとしては、最初に損切りラインを設定しておき、そのラインに来た時、自動的に決済されるようにしておくと気持ちに左右されないためおすすめです。
他にも予約注文のやり方は種類があるため、覚えておくと非常に役立ちます。
決済や注文はあらかじめ予約しておいた方が、感情に左右されずにトレードができます。感情はFXにとって最も厄介で、「まだ損切りしなくても大丈夫だろう」と思って損切りせずにいると、たちまち損益が溜まっていき、ロスカットとなってしまいます。
そういったことを避けるためにも予約注文などは必須です。ぜひデモ口座などで慣れるまで練習してからトレードをしてみてください。
レバレッジ管理ができない
レバレッジ管理ができないと、損失が大きくやすく、FXから退場の原因になります。
レバレッジは最大レバレッジに設定しておき、その後実効レバレッジで取引ごとに自動的にレバレッジ設定されます。
ただし、その自動的に設定される実効レバレッジの値を把握していない人がほとんどです。
取引する時のレバレッジがどのくらいになるのかは、各自把握して置けるようにしましょう。
資金管理ができない
レバレッジ管理と同様ですが、資金管理もFXで負け続けないために重要です。
レバレッジはどんなに大きくても、自動的に変動するため、正直レバレッジ管理よりも資金管理のほうが大切です。
資金管理とは、証拠金ももちろん、取引数量(lot)も大切です。
どの程度トレードしたら、いくらでロスカットになるのか、頭で把握してからトレードするようにしましょう。
またロスカットの値がはっきりしたら、その前に損切ラインを設定し、予約決済も注文しておきましょう。そうすることでロスカットを防ぎ、損切りができない人もできるようになります。
取引ルールを決めていない
取引ルールを決めていないと、どこで損切するか、どこで決済するか、いざという時に迷ってしまい、感情に左右されるトレードになりがちです。そうなると負けてしまう確率も上がります。
FXにおいては分析を繰り返し、自分なりの仮説を立て、ルールを確立して、そのルール通りに取引していくことが非常に重要です。
そのルールを作っていない、守れないと、結果負けることが多くなり辞めてしまう原因になります。
取引ポイントまで我慢できない
取引ルールが決まったら、絶対にそのルールに従います。
もし仮にルールに従って負け続けたら修正しますが、それまでは必ず従います。
ルールを守らず、自分の設定した価格まで待てずに、ポジションを持ってしまう人はFXで退場してしまうことが多くなるでしょう。
FXで勝つためには、我慢がとても大切です。
勝ってから調子に乗って取引を繰り返してしまう
FXにもビギナーズラックが存在し、最初の方はトレードルールなど設定せずとも勝ち続けてしまうことがよくあります。
しかし、だからといって同じようにトレードしても今度は絶対に負けが続くようになります。
勝っても一度落ち着いて、なぜ勝てたのか、詳しく相場の状況を分析してみて、自分なりの仮説や結果を立ててから次の取引に進むようにしましょう。
分析ができない
上記の例と同じですが、勝っても勝てた理由が分からない・負け続けているが、同じようにトレードしてしまう、といったことはNGです。
上記のような方は相場の分析ができていません。
このままトレードしていても自分の中で確信が持てないので、常に疑いながら相場に挑むことになります。
そうなると勝てないことはもちろん、精神的にも疲弊してしまいます。
勝っても負けても相場の分析をして、次はその仮説が正しいかを試していき、自分なりに勝率の高い取引方法を確立していきましょう。
FXで負けていた人が勝ち始めたきっかけは?
アンケートの元、FXで負けていた人が勝ち始めたきっかけは、主に以下の2点でした。
- ルールを守り、ポジションを持ちたくても我慢する
- 負けていた理由をはっきりさせ、取引ルールを改める
ルールを守り、ポジションを持ちたくても我慢
FXでは何より自分で相場分析を繰り返し、なぜ勝ったか、なぜ負けたかの仮説を立てて、自分の中でトレードするためのルールを作ります。
エントリーポイントはどこにするか、損切ラインをどこにするか…など決めたうえでそのルールを守ります。
ルールに沿わない場合、その相場は我慢します。むやみにポジションを持つことはしてはいけません。
最初に負けていた人も、「分析」と「ルールの徹底」を繰り返して勝てるようになっていきました。
『「なぜエントリーするのか?」を自分自身に説明できた時にポジションを持つ』という意見もありました。やはり、それだけポジションを持つことには慎重にならなければいけないね。
負けていた理由をはっきりさせ、取引ルールを改める
FXでは自分なりの取引のルールを作ることも大切ですが、それで負けが続いたときにルールを改めることも大切です。
最初に自分のルールが相場に適していたとしても、相場が変化し、負け始めてしまうと、ルールを改めなければなりません。
その際には負けていた理由を洗い出し、常に改善をしていくことが望ましいと言えます。
勝ち続ける人はいないため、負けた場合は一旦立ち止まり、なぜ負けたのかゆっくり考える時間にしましょう。
トレーダーに向いている人
- 資金管理ができる人
- 感情的にならない人
- のめり込みすぎない人
トレーダーに向いている人は、淡々とルール通りに取引をこなせる人です。
上記のように感情や精神状態に左右されず、資金管理ができる人、どんなときに注文するか、どんなときに決済するかなどの分析が好きな人が向いています。
一方で資金に余裕がない人は感情や精神状態に左右されてしまうため、向いていないと言えます。
検証や振り返りを行うことの重要性【まとめ】
- FXを退場する割合は6~7割
- FXで退場する人は大損していた
- 退場してしまうのは、資金管理がずさんだったり、取引ルールを守れていないから
- FXで勝てるようになった人は、取引ルールを守り、いざという時まで我慢ができるようになった
FXでは検証や振り返り、自分の分析結果やそのルールを守れるか、などが勝てるかどうかにおいて重要になってきます。
勝てると分からないうちは、むやみにトレードしない、というのも1つの手段です。
デモなどで練習を繰り返しつつ、まずは自分なりのルールを確立してみてはどうでしょうか。