RSIとは、「Relative Strength Index:相対力指数」のことで、売られすぎや買われすぎといったサインを、数値やグラフで見れるオシレーター系指標です。
RSIが有効な相場である3つの相場は以下の通りです。
- 振れ幅が大きく緩やかに上昇・下降している局面
- 振れ幅が大きく急激に上昇・下降している局面
- (振れ幅が大きい)横ばいの局面
RSIは振れ幅が大きい相場の局面で有効だといえます。詳しく解説していきます。
目 次
MT4のインジケーター、RSIとは?
RSI(相対力指数)は、一定期間の相場における「値上がり幅」と「値下がり幅」を活用して、値動きの強弱を数値で表し、買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断する手法です。
RSIは50%を中心として0~100%の範囲で推移し、上昇局面に入ると数値が50%以上で推移し、下降局面に入ると数値が50%以下で推移します。
通常、RSIが70%(80%)以上であれば相場は買われすぎ、逆にRSIが30%(20%)以下であれば相場は売られ過ぎであると判断します。
つまり、70%以上で売り・30%以下で買いでポジションを持てば良いというだけの手法です。
もちろん、勝てる保証はありませんが、ポジションを持つ理由にはなります。
なお、RSIをMT4に表示させるのは、メニューバーの「表示」→「ナビゲーター」→「RSI」で表示しているチャート上に表示させることができます。
RSIの計算式
特に計算式は覚える必要はありませんが、念のため解説します。
RSIは、上記でも説明した通り、「相対力指数」と呼ばれ、一定期間における値動きの強弱を数値で表した指標です。
そのRSIの計算式は、一定期間の全ての値動きに対して上昇分の値動きが占める割合を表しています。
一定期間の値上がり幅の合計 ÷ (一定期間の値上がり幅の合計 + 一定期間の値下がり幅の合計) × 100(%)
設定で、期間を14日とした場合、
RSI=
14日間の値上がり幅の合計 ÷ 14日間の値上がり幅の合計 + 14日間の値下がり幅の合計 × 100%
となります。
RSIの期間(日数)の時間足
RSIはそもそも短期間から中期的なタイミングを捉えることに広く使われています。
次のような日数で区切られます。
9日、14日、22日、30日、42日、52日
9週、13週
RSIの活用方法、有効な相場
RSIが有効な相場である3つの相場は、
[wc_box color=”secondary” text_align=”left” margin_top=”” margin_bottom=”” class=””]
- 振れ幅が大きく緩やかに上昇・下降している局面
- 振れ幅が大きく急激に上昇・下降している局面
- 横ばいの局面
[/wc_box]
であり、振れ幅が大きい相場の局面で有効だといえます。
振れ幅が小さい相場は横ばいの時を除いて効果的ではないといえます。
また急激な上昇下降も、振れ幅が小さい場合でトレンドになっていると機能しにくくなる傾向にあります。
2番目の振れ幅が大きい急激な上昇下降では機能しますが、相場によっては難しくなるため使わないことをおすすめします。
RSIは数値と相場状況で判断
RSIは、数値で70%以上で買われすぎ、30%以下で売られすぎと判断され、70%以上で売りシグナル30%以下で買いシグナルとなります。
しかし、これはあくまでも目安であり、実際に売買する際は、80%以上や20%以下で取引する場合もあります。
RSIは反転ポイントを教えてくれる指標!※ただし注意点もある
RSIは値動きの反転ポイントを示してくれる指標ですので、逆張りで使うのが一般的です。
しかし、勢いのある上昇・下降局面では通用しない指標でもあります。
例えば、RSIが80%に達したところで買われすぎ、と判断して売りポジションを持ったものの、さらに価格が上昇してしまうと「だまし」と判断して決済する必要があります。
RSIを一旦変転のポイントと意識しながらも、実際のトレードでは、RSIの反転を確認してからポジションを持ったり、RSIの水準を意識しながら移動平均線を併用していく必要があります。
ダイバージェンスなど、逆行現象は逆張りのシグナル
オシレーター系指標は、価格のトレンドとオシレーター系指標の方向が反対になる「逆行現象」が起こることがあります。
価格は高値を更新している上昇トレンドなのに、RSIが切り下がっているような状況です。
これをダイバージェンスといい、その上昇トレンドの勢いが弱まっていることを示し、間もなくそのトレンドが転換することを示しますので、逆張りのシグナルとして扱われることが多いのです。
ただし、逆行現象は、トレンドの最終段階だけで出現することはまれであり、トレンド中に頻繁に出現します。
その分多くのだましとなりやすいため、RSIだけでトレードの判断をしないほうがいいでしょう。
つまり、ダイバージェンスなど逆行現象を確認してから、短期の移動平均せ員をローソク足が抜いてきたり、トレンドラインを割るなどのトレンドの転換を確認してからポジションを持つようにすると制度は高まるでしょう。