FXの手法

FX初心者には必勝法よりも損失を抑えることが重要!

FX初心者は損失を抑えることが大切

FXを始めたばかりの初心者やこれから始めようとしている人の多くが「FXに必勝法があれば知りたい」「FXの勝率の上げ方を知りたい」と考えるのはごく自然なことです。

しかし、FXに必勝法があるかというと、答えは「ノー」です。

この記事では、FXに必勝法がない理由から利益を上げられるようになる方法を解説
していきます。

FXに必勝法が存在しない

FXに必勝法がない理由

FXは世界中のトレーダーの思惑によって為替相場が刻一刻と変動していて規則性が一切ないため「相場の値動きを100%予想することが不可能」です。

為替相場には再現性がまったくないため「この手法なら必ず当たる」という正解はありません。もしあるならば誰しもが億万長者にでもなれているはずです。

FXは損失を少なくすれば利益を出せる

では、必勝法がないFXにおいて利益を上げていくにはどうすればいいのでしょうか?

FXでは「今のチャートパターンならこう動く可能性が80%くらいかな」と推測はできますが、100回やって100回勝てることことはまずあり得ません。

そして、勝率80%や90%の高い実績を出せてもトータルで損益がマイナスとなることも十分あり得るのがFXなのです。

勝率に拘らずに大きな損失を出さないことが大切

FXで利益をできるだけコンスタントに出すには、とにかく大きな損失を出さないことです。そのことは、以下の勝率と損失との関係を見れば分かりやすいでしょう。

例えば、100回トレードを行った結果が、

  • 勝率80%
  • 平均利益30pips
  • 平均損失125pips

であった場合の損益は、80x30-20x125=マイナス100pipsとなります。

このように、たとえ勝率が非常に高くても損失が大きいと損益はマイナスになります。

また、同じように、

  • 勝率30%
  • 平均利益50pips
  • 平均損失20pips

の場合は、30x50-70x20=プラス100pipsとなります。

このケースのように損失が小さければ勝率が低くてもプラス損益となるので、FXでは勝率も意識しますが「大きな損失を出さないことが一番重要」なのです。

そして、大きな損失を出さないためには、以下のことを絶対に励行すべきなのです。

取引の損失上限額を決めておく

FXに限らず健全な投資を行うには必ず余裕資金を使うようにしましょう。

月間の余裕資金(失っても構わない資金)を損失上限額(許容額)として、月間の取引日数で割った金額を1日当たりの取引資金の上限額としたり、口座資金に対して一定の割合を1日の最大損失額に設定したりします。

一般的には口座資産の2%~5%を最大損失額として、上限額に達したらその日はそれ以上のトレードは止めます。

また、最大連敗数を決めておいて、その日の最大連敗数を超えたら損失上限額に達してなくてもトレードを中止する、といったルールを定めておくのも効果的です。

損切りルールを決めておく

相場が思惑とは逆の動きとなった場合に備えて、指値注文・逆指値注文・OCO注文・IFD注文などを設定しておけば損失額を小さくできます

たとえば、ストップ注文の場合の損切り幅は値幅なので「買値から〇〇銭(〇〇pips)下がったら損切り」という設定を行います。

損切り幅は人それぞれですが、損失幅を利確幅と同じにするとFXではスプレッド分でマイナス損益となるため、一般的には損失をできるだけ小さくするために損切り幅は利確幅の半分以下にした方が良いでしょう。

取引量やレバレッジを見直す

また、取引量が大きいほど損失も大きくなるため、口座残高に対する必要証拠金が大きくなりすぎていないかを確認し、損失が増えているときなどには取引量を抑えて無理のない取引を行いましょう。

また、「実効レバレッジ」をチェックして高すぎる場合はレバレッジ倍率の設定を下げたり口座に追加資金を入れるなりして実効レバレッジを低く抑える工夫も大切です。

実効レバレッジとは

実効レバレッジとは、口座の預託金残高(有効証拠金残高)に対して現在のポジションが何倍に達しているかを示す数値です。
実効レバレッジが低ければ強制ロスカットのリスクが低くなるので大きな損失を防ぎやすくなります。

レバレッジについては以下の記事で詳しく解説しています。

XMのレバレッジについて解説中
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FXを勉強し知識を得る

FXでも経験を積んでいく以前にまず知識を身に付ける必要があります、必要な知識を身に付けないで勝てるほどFXは容易ではありません。

為替変動要因は世界中のトレーダーの思惑であり、トレーダーの思惑は様々な要因によって方向付けられており、どんな要因がどう影響しているのかを理解し分析することが必要です。

経済や政治などのファンダメンタルズ分析、チャートのテクニカル分析や資金管理法を学ぶようにしましょう。

経済や経済指標などの知識(ファンダメンタルズ)

FXの為替変動は「株価変動」「世界情勢」「金融政策」「経済指標・要人発言」などが影響することが多く、特に米国の雇用統計、消費物価指数、ADP雇用統計などの大型の経済指標について学ぶ必要があります

経済指標などの動きから相場を予想することを「ファンダメンタルズ分析」と言います。

テクニカル分析を学ぶ

取引ツールのチャートの見方とインジケーターの機能を覚えたら、以下のようなテクニカル分析の基本を理解していきましょう。

  • トレンド分析
  • RSI
  • ダイバージェンス
  • ボリンジャーバンド
  • フィナボッチ
  • MACD
  • ゴールデンクロスとデッドクロス
  • サポートライン など

テクニカル分析による判断能力を高めるためには取引の結果を地道に分析しながら改善する必要があるため後述するトレードノートが重要となります。

資金管理法を学ぶ

口座資金残高と照らし合わせて取引量を調整したり、この取引量ならこの程度の変動でこのくらいの資金が増減するとかの資金管理方法を身に付けることが重要です。

特に以下は必須項目です。

  • 損失許容額の管理
  • ロット管理、実効レバレッジの管理
  • 指値、逆指値の設定バランスの管理
  • 取引後の資金増減の予測と管理

取引手法を身につけていく

FXでは 漫然とトレードを繰り返すだけではスキルは絶対に高まりません。トレードの結果を分析して悪い部分を修正しながらトレード手法を磨いていくしかありません

トレードノートを付ける

その最善の方法は、トレードの結果を記録しながら分析・改善していくことです。FXで成功した人は必ずといっていいほどトレードノートを付けていると言われています。

たとえば、以下の項目をトレードノートにつけると良いでしょう。

  • トレードの日時
  • 取引の通貨ペア
  • どんな相場環境だったのか
  • インジケーターの形
  • チャートの形
  • 注文のタイミングとその根拠
  • 決済のタイミングとその根拠
  • トレード中のメンタルの状態

取引の結果を分析

上記のような項目を記録しながら、利益・損失が出た理由を分析して改善につなげていきましょう。

FXでは分析によって導き出した根拠も推測の域を出ませんが、分析することによって相場と自分の感覚にギャップを少なくすることが重要です。

トレードの結果の原因がテクニカル要因だったのか、ファンダメンタルズ要因だったのか、それとも感情コントロールができなかったなどを分析することで、徐々に精度の高いトレードができるようになります。

新たな取引手法を試してみる

為替相場の変動には規則性と再現性がないため一つの手法だけでは必ず通用しなくなります。

一つの手法であらゆる相場環境で勝とうとしても勝てないため、新しい取引手法を学んでみて、自分と相場に合っている取引手法を見つけましょう。

たとえば、以下のような方法が挙げられます。

  • 新しいインジケーターを使ってみる
  • 新しい注文方法を試してみる
  • 別の通貨ペア、取引時間帯を変えてみる など

同じような相場であってもインジケーターを変えてみることで見方や判断が大きく変わることもあるので、新しい取引手法を試してトレードの幅を広げることで勝率アップの可能性が高くなります。

メンタル管理を行う

FXでは感情や心理状態がトレードの成果に大きく影響し、感情に振り回されてしまうとトレードで負けやすくなります

感情的なトレードにはいろいろありますが、以下のようなメンタル状態は特に悪影響するものです。

  • ストレス
  • 喜び
  • 怒り
  • 貪欲さ
  • 不安

意外かもしれませんが、喜びに満ちているときは楽観的になり過ぎて誤った判断を犯しやすくなります。また、貪欲さは、連勝しているようなときに欲を出してエントリーした結果大きな損失を出しやすくします。

これらの感情に流されにくくするには「自分の取引ルールを作る」「負けが重なる時はトレードを休む」といったことが重要です。

自分の取引ルールを作る

自分の中の規律や基準となる取引ルールがあれば感情に歯止めをかけやすくなります

  • ロット数を決める
  • 損切り幅を決める
  • 逆指値注文を常に入れる
  • これらルールを必ず守る

投資する金額=ロット数を決め、ロット数に合わせた最大の損失許容額を決めてから逆指値注文を設定することによって損失拡大を防止できるようにします。

そして、決めた逆指値注文は絶対に外すことなく決済させましょう。

負けが重なる時はトレードを休む

「休むも相場」という格言があるとおり、先行きが不透明であったり負けが込んでしまっているときには、取引を休むことも大事です。

特に連敗しているときはストレス、怒り、不安が先行しやすく、冷静な判断ができない時にトレードしても損失を膨らませるだけです。

負のスパイラルを断ち切るためにもトレードを休むことも必要です。

まとめ

FXでは、そもそも必勝法が存在せず、勝率も意識すべきですが「損失を大きくしないことが最も重要」です。そのためにはFXの知識を勉強してトレードの結果を分析して実践を繰り返すようにしましょう。

  • 勝率よりも大きな損失を出さないようにする
  • 常に勉強・分析をして、負けの原因を見つける
  • 取引手法を複数身につける
  • メンタルを管理する
この記事を書いた人
   甘エビ太郎  
甘エビ太郎

FXを始めて約10年、詐欺業者に騙されたことから、優良な海外FX業者を見つけるために「安全」が徹底されているFX業者を調べまくりました。その経験や知識をお伝えしています! ちなみにエキスパートナーとは、海外FXのエキスパート(熟練者)という意味と、海外FXトレーダーの良きパートナーになりたいという意味からつけさせてもらった名前です。

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