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海外FXの確定申告の必要書類「年間取引報告書」の作り方
確定申告で課税所得と課税額を計算するには、その年度における確定損益を正確に把握できなければなりません。そして、通常は「年間取引報告書」を確定申告書に添付して税務署に提出する必要があります。
しかし、海外FX口座を利用して、どこからどうやって「年間取引報告書」を入手すればよいのか、がわからない方もいるのではないでしょうか。国内FXではFX業者が「年間取引報告書」を発行してくれるのが慣例となっていますが、海外FXでは全ての業者が発行してくれるわけではありません。
それでも、確実に「年間取引報告書」を入手できる方法があります。それはMT4の口座履歴を利用することです。
海外FX業者が提供しているMT4には「年間取引報告書」をダウンロードできる機能が備わっており、アウトプットした「年間取引報告書」を確定申告時の添付資料として利用可能なのです。
(例)XMのMT4から「年間取引報告書」をダウンロードする方法
MT4では過去の売買履歴と確定損益をダウンロードすることができます、以下、XM口座のMT4から年間取引報告書をダウンロードする方法と同報告書の見方、各項目の意味を説明いたします。
まず、MT4画面のメニュー内のターミナルをクリックします。
画面の左下側の「口座履歴」をクリックします。
左クリック~「期間のカスタム設定」をクリック
確定申告の対象となるトレード期間を設定します。
確定申告の対象期間を設定して「OK」を押すと、以下の取引履歴が表示されます。
右クリック~「レポートの保存」をクリック
フォルダへ「保存する」をクリックすると下記の取引履歴(これが実質、年間取引報告書)が開きます。数字は円建ての取引口座の場合は円で表示されています。
すると、下画像のような画面が表示されると思います、Trading Point(Seychelles) LimitedはXMTradingのことです。
MT4の年間取引報告書をもとに確定申告
上記の画像中で重要なのは「Closed Trade P/L(確定損益)」です。この金額が確定した利益なので確定申告の際の「収入金額」に当たります。必要経費があれば計上して課税所得を導くことになります。
おすすめの確定申告の方法
確定申告の方法には、
- 自分で確定申告書を作成して持参
- 税理士に依頼
- 国税庁のe-Taxで電子申告
- 国税庁のサイト(確定申告書等作成コーナー)で作成し書面提出
がありますが、もっとも費用や事前準備が少なくて済むのが国税庁の「確定申告書等作成コーナー」というウェブシステムで作成する方法です。必要な情報を入力すれば自動的に課税所得と課税額が計算されるのでおすすめです。
e-Taxによる電子申告と書面提出による確定申告の詳細は下記の関連記事でご確認願います。
e-Taxで簡単に確定申告の書類を作りたい方はこちら ⇒ 【海外FX】e-Taxで確定申告・納税する方法(書面提出使いこなしガイド)