海外FXを始めて10年ほどがたちます。いろいろなFX業者、ツールなどを触ってきました。
そんな私が海外FXを始める前に知っておきたかった8つを紹介します。
目 次
海外FXを始める前に知っておきたかった8つのこと
①自動売買は結局損するから使わない方がいい
まずは自動売買システムについて話します。結論から言うと、使わない方が良いです。
理由は結局損をすることになるからです。
というのも、自動売買システムはその名前の通りある条件下の元、自動でポジションを持ったり決済したりするシステムですが、相場は思わぬ急変動を起こすことがあり、そのタイミングで損失を作ってしまうからです。
「そんなものは対策できる!」と思うかもしれませんが、例えば、コロナや地震などの疫病や災害などの時はどうでしょう。
災害などの予測をたてることは不可能です。
そういったタイミングでも自動売買システムは条件が揃ったら動いてしまいます。確かに莫大な利益を積み上げる可能性もありますが、同時に損を生む可能性も大きいです。
また、もしすでにポジションを持っている場合は早く損切りをしないといけないわけですが、そういった相場が急激に動くタイミングでは自動売買システムはほぼ稼働しません。自動売買システムの条件が揃っていないと、システムは動かないからです。そのため自分で損切を入れる必要があるのですが、証拠金の厚さによってはすぐにロスカットされてしまいます。
結果、自動売買システムはいつか絶対に損を生んでしまいます。勝ち続けられるシステムはない、ということです。
だから使わない方が良いと私は思っています。
もちろん、「自分でやるよりかは勝率が良いし…」と思っている人は使っても良いですが、今は無料で使える自動売買システムがあるのでそちらを使ってみた方が良いです。お金かけてまで買う必要はないです。
GEMFOREXは公式が無料で配布しているので参考までに見てみると良いでしょう。
②ゼロカット
もはやこの記事にたどり着いている方は知っているとは思いますが、海外FXと言えばゼロカットです。
ゼロカットとは、ロスカットが間に合わない相場などで証拠金がマイナスになった時に追加証拠金の入金を求められるところ、ゼロにしてくれるサービスのことです。
要はFXで借金を負う仕組みが、海外FXではゼロカットという仕組みのおかげでなくなっています。
海外FXの最大のメリットの1つといって良いでしょう。
③デモ口座とリアル口座の違い
デモ口座とリアル口座はスプレッドなどに差異がある時があります。
というのもデモ口座とリアル口座ではサーバーが異なるからです。そのため時間帯によってはレートが違ったり、スプレッドが違うということもあります。
デモ口座は練習用の口座なのでそこまで意識する必要はありませんが、リアル口座とまったく同じトレードはできないと思っておいた方が良いでしょう。
あと余談ですが、デモ口座はお金を使わないので、そういった意味でもリアル口座とは向き合い方が異なってきます。デモ口座でMT4・MT5の扱い方になれたら、リアル口座で、リアルマネーでトレードしてみることが一番良い経験になります。
本当にデモ口座とリアル口座で気持ちが変わるのかよ、と思うかもしれませんが、やはり本当にお金をかけていると思うと精神的に大きいです。
④初心者はデイトレード・スイングトレードにすべき
FXは主に3つほど、トレードの期間ごとにトレードスタイルがあります。
- スキャルピング:短期売買。数分の間に何十、何百とトレードをするやり方
- デイトレード:日ごとに数回トレードするスタイル。日を跨ぐ前に決済する人や、数日置く人もいる。
- スイングトレード:長期トレード。何週間、何か月も持ち続けるトレードスタイル。
この中で、初心者の方はデイトレード・スイングトレードが良いです。
「短期間で何回もやったほうが利益を出しやすいのでは?」と思うかもしれませんが、スキャルピングはかなり上級者向けです。
というのも、何度も取引をするということは何回も勝つ必要があるということです。またすぐに損切りする、利益確定はココ!などの判断もすぐにする必要があります。そういった理由から上級者向けだと言えます。
一方、デイトレード・スイングトレードでなら利益になるまで待つことも視野に入れられます。もちろん損切りすることも大事ですが、こういった気持ちに余裕を持てるという意味でもデイトレード・スイングトレードが良いと思う理由です。
ですがそれほど気にせず、その時々に使い分けていくのも大切です。あまり深く考えなくても良いでしょう。
⑤予約決済をしておける
MT4、MT5、cTraderなどのFXの取引ツールは予約注文や予約決済などが可能です。
価格がこのくらいまで来たら買い注文を出す、ここまで価格が下がったら決済だ、という風に予約できるので、思ったところで注文・決済ができます。
特に予約決済は大事で、損切りラインを見極められない人は無理やり決められるのでおすすめですし、日中仕事で忙しい人は予約決済を入れておくことで自分がチャートを見ていなくても利益を出すことができます。
また、損切りの予約と決済の予約を両方入れることもできます。この点を活かしてうまくトレードしていくと良いでしょう。
予約注文のやり方は以下の記事をご覧ください。OCO注文とかIFD注文とか、難しそうな言葉が並んでますが、要は予約注文のことですのであまり気にしなくて大丈夫です。
⑥損切りがめちゃくちゃ大事
損切りはめちゃくちゃ大事です。
ロスカットされると資金がほぼ0になるので、そうなる前に損切りすることは意識しないといけません。
「いくら初心者でもそのくらい知っているよ」と思う方もいるでしょうが、本当に大事なので書きました。
損切りがうまくできない、どこで損切りをしたら良いかわからない、という方はあらかじめ予約注文を入れておき、ここまで価格が下がったら決済する!と決めておくと良いでしょう。
最初は「反転するかも…」と思っても損切りする場所を決めたら迷わず決済してください。そうしないとずるずると損失が大きくなり、結果ロスカットになることもあるからです。というか、大体そういう時はロスカットします。気を付けましょう。
⑦勉強するより実践が大事だった
私は最初、トレードに関する本などを読んでいました。
FXの手法などはそこから勉強しましたが、結局実践ありきです。
というのもやはり本だけ読んでも、ネットの情報だけみても、同時にチャートツールを触りながらやらないと身についていきません。
また手法は本だけ見ると納得できますが、いざチャートに向かうと「いつ本の内容が実践できるのか?」「どのタイミングが本の手法として正しいのか?」と結局迷うことになり、あまり役に立ったという経験がありません。
もちろん知識としては蓄えられるので良い面もありますが、最終的にはどこで買って、どこで売るかが大事なので、手法に囚われてはいけないという考えに至りました。
FXの勉強が大事ではないとは言いませんが、それよりも例えば過去のチャートを見ながらここで買うべきだった、ここで売るべきだった、など復習することが大事です。
また実践とは言いましたが、闇雲にトレードしてはいけません。勝てる相場でのみトレードをするべきです。
なにもポジションエントリーするだけがトレードの実践ではありません。MT4/MT5でどういったツールが使えるのか、どんなラインが引けるのか、試すことも大事です。
⑧確定申告・税金は国内FXより不利な累進課税
FXで利益を上げたら確定申告で税金を納める必要があります。
税金は国内FXと、海外FXでは異なり、国内は約20%で固定ですが、海外FXは稼げば稼ぐほど税率が大きくなります。
しかし400万円程度(必要経費を考慮に入れずに)までは海外FXのほうが有利になるので、一概にどちらが良い悪いとは判断できません。
もし稼げるようになったら、海外FXの利益を400万円程度にしておき、あとは別の投資に分けるなどすると良いでしょう。
まとめ
以上が、私が海外FXを始める前に知っておきたかったことです。
- 自動売買は結局損するから使わない方がいい
- ゼロカット
- デモ口座とリアル口座の違い
- 初心者はデイトレード・スイングトレードにすべき
- 予約決済をしておける
- 損切りがめちゃくちゃ大事
- 勉強するより実践が大事だった
- 確定申告・税金は国内FXより不利な累進課税
他にも海外FXにはハイレバレッジで投資できる点、STPやECNの違いなど、知っておいて損はないこともたくさんあります。
また本当に初心者だったころはレバレッジの仕組みもちゃんと理解していなかったので、感覚でトレードしていました。
みなさんは同じような失敗を繰り返さないようにしてくださいね