cTraderとは、MT4と同じようなFXの取引プラットフォームです。
ここではcTraderのMT4とは違う特徴をメリットデメリットに分けて紹介します。
結論を言うと、MT4に慣れている人は、MT4を使っていれば良いと思います。
ただしcTraderはMT4より良い部分もたくさんあるので「cTraderでも取引してみたい!」「そもそもcTraderとは?」という人は読んでみてください。
【cTraderは以下の人が使いやすい・使ってほしい・向いているツール】
目 次
- 1 cTraderとは?
- 2 cTraderの特徴・メリット(MT4よりスゴイ所)
- 2.1 ①板情報を見ることができ、一目で価格がわかる
- 2.2 ②同時決済ができる!タイムラグなし!
- 2.3 ③ワンクリックオーダー、クイックトレードの設定の簡単
- 2.4 ④保有ポジションの一部だけ決済できる優秀機能搭載
- 2.5 ⑤ポジションの追加注文も、FIFO注文も可能!(建玉変更)
- 2.6 ⑥予定損益が確認できるため、初心者にも向いてる
- 2.7 ⑦スプレッドが0pipsから提供。海外FXでこの狭さは最強!
- 2.8 ⑧取引制限がなく、スキャルピングや両建てが可能なのもすごい!
- 2.9 ⑨日本時間・日本語に設定を変更できる!その手順も解説!
- 2.10 ⑩チャートへの図形の挿入やカスタマイズがしやすい
- 2.11 ⑪時間足が多いので細かく動きを追える!
- 2.12 ⑫約定力がある。決済スピードなど速い
- 3 cTraderのデメリット
- 4 cTraderが向いているトレーダー【まとめ】
- 5 cTraderで取引するならAXIORYがおすすめ!
cTraderとは?
cTraderとは…...MT4と同じようにFXのトレードツールです。
cTraderは2010年にキプロスの会社で作られ、2011年にリリース。その後cTraderは数々の海外FX業者が採用しています。中でもAXIORYが使いやすい業者として有名です。
2012年にはFXstreet.com(FX市場の大手情報サイト)からcTraderのプラットフォームが高く評価されています。また、下のような数々の賞も受賞しています。
- パーソンオブザイヤー賞(cTraderを作った人が受賞)
- ベスト一般向けプラットフォーム
- e-FX賞 ………etc.
スキャルピングに適した環境と、透明性がある
cTraderは、ECN取引専用のプラットフォームとして開発されたプラットフォームで、短期取引(スキャルピング)に適した取引環境と言えます。
ECN取引はNDD方式という、FX業者のディーラーが一切介入せずにFX取引参加者の注文同士が直接取引される環境があります。
つまり、間にブローカーが入ることがないため、不利な約定を拒否したりノミ行為などを起こされない利点があります。

cTraderはECN取引専用のため、取引の流動性・透明性などが高いという評価を得ており、スキャルピングを行うならMT4より優れているプラットフォームだとも言われています。
以下ではcTraderのメリット・デメリットを説明しながら、なぜこんなにも評価されているのか?を詳しく解説します。
cTraderの特徴・メリット(MT4よりスゴイ所)
まずはcTraderのメリットから解説していきます。MT4に無い点や、MT4よりも優れている点を詳しく説明しています。
それぞれcTrader特有の設定なども同時に解説しています。cTraderを開いた後に設定方法が分からなかったらまた見に来てください。
上から見たい場所へジャンプできます。
①板情報を見ることができ、一目で価格がわかる
cTraderはMT4では見ることができない「板情報」を見ることができます。
板情報とは、一目でどの価格で売買注文がどのくらい出ているかがわかるもので、株取引などで見られるものです。
ここで出てくる「k」という単位は、1k=1000通貨です。
250k=25万通貨、500k=50万通貨、750k=75万通貨……となります。
cTraderでは3種類の板情報を見ることができます。画像と一緒に簡単に解説していきます。
VWAP DoM板情報

VWAPは出来高加重平均価格、つまりロット数の異なる複数の注文の平均価格です。
VWAP DoMでは指定したロット数に対するリアルタイムの約定価格を見ることができます。
左右のロット数は自分で編集もでき、そのまま発注することも可能です。
なお、板情報の設定は画像上にあるボタンで切り替えることができ、VWAPDoMの板情報は、水色の四角で囲んでいるところをクリックすることで切り替えることができます。何も設定していない場合は、最初からVWAP DoMの板情報になっています。
Standard DoM板情報

Standard DoM板情報では、現在の市場の流動性をおおまかに把握することができ、どの価格にどのくらいの注文が集まっているのかという情報がバーの長さで表されています。
流動性と注文価格の量をひと目で把握できると覚えておくと良いでしょう。
板情報の切り替えは画像でStandard DoMと書いてある横の青い四角で囲ってあるボタンをクリックすることで切り替えることができます。
Price DoM板情報

Price DoM板情報では、真ん中が現在の価格、左右は現在の注文状況が表示されています。
クイックトレード機能(ワンクリックでオーダーできる機能)をオンにしていると、それぞれ囲いのある部分で、指定したロット数を指定した価格で即時注文できます。
板情報の切り替えは画像でPrice DoMと書いてある横の青い四角で囲ってあるボタンをクリックすることで切り替えることができます。
②同時決済ができる!タイムラグなし!

cTraderなら複数ポジションを同時に決済することができます。
MT4でも同時決済はできましたが、ポジションを一つ一つ順番に決済されるため、どうしてもタイムラグが生じてしまいました。
しかしcTraderで同時決済の注文を出せば、複数のポジションが全て完全に同じタイミングで決済されるため、相場の急変動などにも対応することができます。
上画像の注文画面で示している「全決済」をクリックすると、現在持っているポジションすべてを一度に決済します。
一度にすべてを決済してしまうので、ミスを防ぐためにクイックトレードの設定をダブルクリックにしておくと便利です。
③ワンクリックオーダー、クイックトレードの設定の簡単
cTraderではMT4同様にワンクリック注文を行うことができます。
その設定方法も簡単で、普通ならクリックで注文となりますが、ダブルクリックでクイックトレードを行うようにすることもでき、トレードのミスを減らす目的として設定されることがあります。
クイックトレードをダブルクリックに設定する方法は以下の通りです。

cTrader画面の左下の設定から、①クイックトレードの項目をクリック、②③続いて「ダブルクリック」の欄にチェックを入れ、④「適用」をクリックすればワンクリックオーダーの設定は完了です。
ワンクリックにしておきたい人は「ワンクリック」を、ワンクリックオーダーを無効にしておきたい人は「無効」をチェックすれば、それぞれのワンクリックオーダーの設定はできます。
④保有ポジションの一部だけ決済できる優秀機能搭載

MT4でも一部決済はできますが、cTraderでも行うことができます。
設定は、上記の画像の通り、①注文画面の歯車のような「設定マーク」をクリック、②建玉変更のロット数を変更します。最後に③「現在の保有建玉○のうち、○を決済{○にはロット数が入ります}」をクリックすると、保有ポジションの一部だけが決済されます。
ポジションの一部だけ決済する分割決済は、例えば”ポジションの半分だけを利確して残りはより利益が弾むと踏んで所有”しておいたり、反対に”一部損切りして残りを相場が反転する時まで所有”しておくなど、様々な取引方法が可能になるためとても利便性が高く、うまく使えば有利にトレードができるようになります。
⑤ポジションの追加注文も、FIFO注文も可能!(建玉変更)

cTraderではポジションを追加注文(FIFO注文)することもできます。
前項で挙げた、「保有ポジションの一部だけを決済する」方法の、ロット数を変更するだけで完了します。
つまり、ロット数を上げれば追加注文が、ロット数を下げれば分割決済が可能になります。
例えば、10万通貨の注文を最初にして、ポジションを持ったとします。
そのうち、もう1万増やしたい場合や、1万減らしたい場合などに追加注文及び分割決済を使うことができます。
FIFO注文のように、増減が可能で柔軟なトレードも行うこともできるのです。
※FIFO注文とは?追加注文とは少し違う
FIFO注文とは…..保有しているポジションよりも多く逆の注文を出した場合、超過した分を自動で決済と新規注文すること。
例えば、売りポジションを1Lot持っているとき、5Lot買い注文を新規注文する場合……
普通なら売りをポジションを決済してから、新しい注文を入れるため、手間が2回かかります。FIFO注文を行うと、売りポジションの決済と買いを1度に行います。
つまり、売りを1Lot持っている状態で、追加で5Lot買い注文を入れると、4lotの買い注文を保有します。自動で1Lotの売り注文を決済してくれるので、手間が省けます。
これは1秒単位で取引していくスキャルピングに向いた注文方法です。スキャルピングなどの超短期売買になると、1秒ですら無駄な時間を削りたいため。
⑥予定損益が確認できるため、初心者にも向いてる

MT4ではできなかった機能として、cTraderでは予定の損益が具体的にいくらなのかを決済前に知ることができます。
ポジションの増減だけでなく、その時々の具体的な損失額や利益額が一目でわかるのはとても親切で使いやすいです。
予定の損失が大きいと感じれば早めの損切りを検討できます。
逆に予定より利益が伸びないと思えば、追加注文を入れられるので、かなり柔軟にトレードができます。
⑦スプレッドが0pipsから提供。海外FXでこの狭さは最強!
cTraderはインターバンクレートに直結しているため、スプレッドを0.0pipsから提供できます。
別途手数料は引かれていきますが、手数料込みでもスタンダード口座のスプレッドよりも狭くなっています。
またスタンダード口座(STP口座)でのスプレッドは、FX業者ごとに”狭い”、または”広い”ものが決まっていて、それぞれのスプレッドに利益を上乗せしているため、本来のスプレッドが見えません。
一方、cTraderのECN口座では、スプレッドと取引手数料を分けているのでインターバンクレート部分のみを表示できるので、透明性や安全な取引環境が保証されているのです。
簡単に言うと、上乗せされたスプレッドなどがない状態のレートが見れるのです。
AXIORY(アキシオリー)のcTraderのスプレッド
当サイトで紹介している業者でcTraderが使えるAXIORYは、メジャー通貨で以下のようなスプレッドとなっています。
メジャー通貨だけでも、かなり優秀なスプレッドであることがわかるかと思います。
スプレッドは常に変動しますので、平均値で見ましょう。
※手数料は往復0.6pips(1Lot=100k=10万通貨注文の場合)
AXIORY cTrader(ECN口座) 通貨ペア | スプレッド 最小pips | スプレッド 平均pips |
---|---|---|
米ドル/円 | 0.1 | 0.4 |
ユーロ/円 | 0.2 | 0.7 |
英ポンド/円 | 0.3 | 1.2 |
豪ドル/円 | 0.3 | 0.8 |
カナダドル/円 | 0.3 | 0.9 |
ユーロ/米ドル | 0 | 0.3 |
FxPro(FXプロ)のcTraderのスプレッド
FxProはAXIORYと比べると平均スプレッドが高くなりがちです。
ちなみにスプレッドは平均値を見るようにしましょう!最小値はあくまで多くのスプレッドの中で一番小さかったものなので、あまり参考にならないかと思います。ここでは比較するために載せています。
※手数料は往復0.9pips
FxPro cTrader(ECN口座) 通貨ペア | スプレッド 最小pips | スプレッド 平均pips |
---|---|---|
米ドル/円 | 0 | 0.5 |
ユーロ/円 | 0.4 | 0.8 |
英ポンド/円 | 0.7 | 1.4 |
豪ドル/円 | 0.4 | 1.1 |
カナダドル/円 | 0.6 | 1.6 |
ユーロ/米ドル | 0 | 0.5 |
⑧取引制限がなく、スキャルピングや両建てが可能なのもすごい!
cTraderはインターバンクと直結しているため、FX業者は取引に介入できないことは上記でも述べました。
それだけcTraderは信頼性があるということですが、それだけではありません。
FX業者はNDD方式の場合、手数料を利益とできるため、スキャルピングや両建てなどを使うことができます。
FX業者によってはスタンダード口座では、スキャルピングや両建てを禁止しているところもあるため、そのようなトレードを行いたい場合はcTrader一択でしょう。
ただ両建て手法は初心者の方には難しいので、できるだけ練習を積んでからのほうが良いかと私は考えます。
⑨日本時間・日本語に設定を変更できる!その手順も解説!
MT4では日本語に対応しているものの、時間は日本時間ではありません。日本時間に直すには少し手間がかかります。
一方、cTraderは日本語も日本時間にも対応しています。設定も簡単ですので以下で説明します。
正確に言うと、MT4でも日本時間を設定できます。が、インジケーターを入れたりして面倒です。知りたい方は下からどうぞ!

特に日本時間は便利です。MT4を使っているとロンドン時間が適用されているので、いつどのタイミングで入ればいいのか、たまに混乱します。経済指標時や、ロンドンフィキシングなど『時間』を目安に行うトレード手法に関してはcTraderを使うのもアリです。

日本語設定の流れ、手順

日本語設定は、上画像のように、cTraderの左下の「設定」、「General(一般)」、「Language(言語)」、「日本語」、「Restart」で自動的に再起動します。
すると日本語になっているので、設定完了です。めちゃくちゃ簡単です!
自動で再起動しない場合は、手動で閉じてまた起動すればOK。
日本時間設定の流れ

日本時間の設定は、cTraderの右下の時間を選択し、「UTC+9{協定世界時を9時間進ませた標準時}」を選択します。
そうすると日本時間に設定されます。こちらもめちゃくちゃ簡単!
実際にやってみましたが、ほんとに日本語と日本時間の設定二つ合わせても5分とかからずできましたよ。
⑩チャートへの図形の挿入やカスタマイズがしやすい

MT4でもチャートへの図形や挿入などのカスタマイズがしやすいですが、cTraderでも同様にカスタマイズがしやすくなっています。
なお、ツールのメニューバーは右横にありますが、上や左へと自由に動かすことができます。画像はチャートの上へ移動させています。
ツールバーから図形なども選択できるのはMT4同様で、簡単にチャート上へ書くことができたり、消したりできます。
⑪時間足が多いので細かく動きを追える!
cTraderではMT4よりも時間足が多いため、細かくチャートの動きを見ることができます。
1分足、2分足、3分足、4分足、5分足、6、7、8、9、10、15、20、30、45分足
1時間足、2、3、4、5、6、8、12時間足
1日足、2、3、週足、月足
このように、26種類もの時間足があります。
MT4では9種類、MT5では19種類ですので、その幅広さがわかります。
⑫約定力がある。決済スピードなど速い
cTraderは多くの時間足の動きを瞬時に見れるだけでなく、様々な注文方法も可能でした。「ならば肝心な約定力(決済や注文のスピード)は遅いのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、cTraderはMT4より確実に決済や注文が通ります。
一括決済の項目でも述べましたが、MT4では若干タイムラグがでるはずの注文(決済)でも、ほとんどタイムラグはありません。
変動スプレッドを採用している海外FXでは、タイムラグが命取りになることも。超短期売買(スキャルピング)でも1秒のすべりで損益が変わります。
スキャルピングを行う人はcTraderの約定力の下でトレードを行うことをおすすめします。
cTraderのデメリット
以下からはデメリットを挙げています。
①自動売買が難しい
cTraderには「cAlgo」という自動売買ツールが、公式サイト「ctdn.com」で用意されています。
しかし、解説はすべて英語で、MT4,MT5の自動売買ツールのサイト「MQL5」のように日本語での解説がないため、導入などが容易ではありません。
(と、いっても使った感じ、google翻訳でだいたいわかる…下画像参照)

『もともと自動売買を使わない!』という人は、MT4より使い勝手の良いcTraderを使った方が良いです。
②カスタムインジケーターの導入が面倒

cTraderにもインジケーターは搭載されていますが、それ以外のインジケーターの導入は、公式サイトの「ctdn.com」でダウンロードするほかないため、上記と同様の理由で簡単には導入できないでしょう。
それでも基本的なトレンド、オシレーターなどのインディケーターはそろっています。例えば、「MACD」「CCI」「ボリンジャーバンド」「RSI」などはあります。
なので私が実際に導入してみたので、その模様を解説してます!下記の記事で、「ctdn.com」からインジケーターを導入する方法を解説していますので、参考にしてください。

cTraderが向いているトレーダー【まとめ】
cTraderの以上のような特徴、メリット・デメリットから、cTraderでFX取引に向いているトレーダーは以下のようなトレーダーと言えるでしょう。
- スキャルピングを行いたい人
- 裁量トレードが多い人
- 大口のトレードを入れる人
- 取引の透明性を重視する人
- そもそもMT4を使ったことがないFX初心者の人
初心者の方ならMT4より使いやすいかもしれません。日本語、日本時間にできるという点が大きいメリットですね。MT4だと日本時間にするのに手間がかかるので。
一方で、MT4,MT5のほうが良いトレーダーは以下のようなトレーダーと言えます。
- MT4を元々使っていて、慣れている人
- 自動売買を中心に行いたい人
- カスタムインジケーターを多用したい人
まあでも自動売買の導入も意外と簡単にできそうというのが感想です。
カスタムインジケーターは裁量トレードをしていく上では必要という人もいるでしょう。しかし基本的なものはそろっていますし、もしどうしても入れたいインディケーターがある場合は、下記で導入の手順を解説しているので見てみてください。
管理人が使ってみた感想「良い◎」
私は普段MT4を使っています。
今回このような記事を書く上でctraderを使ってみましたが、確かに同時決済ができたり、時間足が多く分析に役立ちトレードしやすいといった感想を抱きました。
約定力もMT4より上がっている(速い)印象もしました。
欠点としてはインジケーターの導入が厄介なこと。ですが、新しい取引環境を求めるなら、使うのはありです。
むしろMT4に慣れていない、初心者の人には結構使いやすいです。むしろこっちで慣れておけば、MT4でもスムーズに取引できると思います。
私自身はMT4に慣れているので、MT4がベストですが、今から始める人ならcTraderが良いです。
cTraderで取引するならAXIORYがおすすめ!
cTraderは当サイトで紹介しているaxioryで利用できます。上述のとおりaxioryの方がスプレッドと取引手数料 往復0.6pips(6ドル)と安く、特に低コストで頻繁にスキャルピングを行いたい方にはaxioryのcTraderが一択でおすすめです!
また、cTraderの取引の透明性と優れた約定力を加えたトレード環境はaxioryの大きな魅力と言えます。
AXIORYの詳細は以下のレビュー記事を参考にしてみてください。
